SPI Japan 2009
– ソフトウェアプロセス改善カンファレンス2009 –
- ■日程:
- 2009年10月 5日(月)午後 ~ 10月 7日(水)午前 本会議
- 2009年10月 7日(水)午後 チュートリアル
- ■場所:
- 朱鷺メッセ(新潟市)http://www.tokimesse.com/
- ■主催:
- 日本SPIコンソーシアム(JASPIC)
- ■後援:
- 独立行政法人 情報処理推進機構
- 財団法人 にいがた産業創造機構
- 新潟市ソフトウェア産業協議会
- ■参加費:
- 本会議 ¥30,000.
- チュートリアル ¥15,000.
今日、ソフトウェアは重要な社会・産業システムを支えるだけでなく各種工業製品の高機能化と相まって、規模が飛躍的に増大すると共にその重要性をますます高めています。 JASPICは、様々な組織におけるソフトウェアプロセスの改善と、それに伴うプロセス評価に関する研究、技術移転、普及活動や国際交流などに取り組んできました。
日本における、こうしたプロセス改善活動で得られた技術や知見を集大成し、技術力向上と普及の場として、SPI Japan 2009を開催します。本カンファレンスの開催は、2003年より通算7回目となります。
過去6回のカンファレンスを通じて、ソフトウェアプロセス改善活動に関して、各組織が積み上げてきた経験や知見、および事例が活発に発表されてきました。また、JASPICの様々な活動成果も徐々に蓄積・共有化され、その成果が、あますところなく発表される仕組みが確立されてきています。今回はJASPIC参加企業以外からの発表も多く、大学からの発表も予定しています。現場の改善に役立つノウハウ、改善活動の指針となる知見、改善の将来を見通すビジョンなど広範なテーマをバランスよく提供できる場になるものと思っております。ご期待下さい。
プログラムの概要は、以下の通りです。
今年の基調講演は、日立製作所および日立システムアンドサービスでソフトウェア開発・管理・品質保証のご経験を積まれ、現在はコンサルタントとして活躍されているソフトウェア品質保証の大家の奈良 隆正氏 (NARAコンサルティング)に
『ソフトウェアの品質保証の方法論、技法、その変遷 ~ 先達の知恵に学ぶ ~』
と題してお話しいただきます。
ソフトウェア品質保証の方法論や仕組/仕掛、技法について、その歴史、変遷を辿りながら、組織としてどのようにソフトウェア品質保証を行うべきかに焦点を当て、ご経験談を交えてお話していただく予定です。
一般発表は、国内企業での改善事例を中心に、34件の発表で構成いたしました。「人材育成、教育、研修」、「オフショアとプロセス改善」、「品質保証」、「人とプロセス」といった、現場が直面している課題を解決するヒントとなる発表、「現場/他部門との協調」、「技術/手法/ツールの導入」、「プロセス定義とプロセスモデル」といった、改善活動に関する知見や経験に関する発表、さらには、「経営の視点と全社的取り組み、「可視化、測定と分析」といった、改善活動をさらにすすめていく上での指針を与えてくれる発表などを予定しています。
また昨年に引き続き、プロセス改善の分野における学界との技術交流および技術移転を活発にすることを目的として、産学連携セッションを企画しました。今回は、技術者への教育・啓蒙や企業との連携に熱心な若手の先生方をお招きしてご講演をお願いしています。「形式手法の普及と応用」では、安全・安心なソフトウェア開発のために近年産業界で普及が求められている形式手法の技術者教育に積極的に関わられている、石川冬樹先生(国立情報学研究所)、青木利晃先生(北陸先端科学技術大学院大学)に、形式仕様記述技術やモデル検証技術について、産業界での適用事例を交えて、どのように技術を導入していくかをお話いただきます。
また、「ソフトウェア品質の評価」では、現場の大きな課題であるソフトウェア品質の向上のための方法について、企業と共同でリアルなデータを用いて実証的に研究を進めておられる、森崎修司先生(奈良先端科学技術大学院大学)、鷲崎弘宜先生(早稲田大学)に、レビュー技術の効率化の取り組みやソースコードの評価の仕組みについてお話いただきます。
パネルディスカッションについては、企業内でSPI活動を推進・支援されている方々を司会・パネリストとしてお迎えし、『現場課題解決に役立つ”KAIZEN ”活動』と題して、現場で発生している課題解決に有用な、開発現場を後押しする、現場およびSEPGのモチベーションを上げる等々、効果が実感できる改善活動の進め方について、事例を交えながら議論したいと思います。
さらにチュートリアルとして、
清宮普美代氏 (ラーニングデザインセンター)による
現場力を高めるアクションラーニング~質問会議を活用したチームビルディング~
小笠原秀人氏、小森真紀氏 (東芝)による
ソフトウェア品質データの分析と活用 ~基本を学び、高成熟度への改善のステップを理解する~
と、盛りだくさんの内容で開催いたします。
【参加申込】
※ 申し込み受け付けを終了しまた。多数のお申し込みありがとうございました。
【問合せ先】
sj9info アット jaspic.org
(宛先の「アット」を “@”に置き換えて、件名に「SPI Japan2009について」とお書き添えください。)
【事務局連絡先】
日本SPIコンソーシアム 事務局
〒160-0004 東京都新宿区四谷3丁目12番地 丸正ビル5F
(株)SRA先端技術研究所 内
03-3357-9011(tel),03-3351-0880 (fax)
時間 |
内容 |
12:00- |
受付(終日) |
13:00-15:00 |
◎オープニング ◎ 基調講演 |
15:00-15:30 |
休憩 |
15:30-17:30 |
◎セッション1A トレーニング指向アプローチの土壌作り SPI全社展開について 宇宙機搭載ソフトウエア開発のアセスメント プロセス改善はやっぱり楽しく夢がある |
◎セッション1B ハートで感じるプロセス教育 メンタリングを活用した品質スキルの向上 ミドル組織におけるSEPGの役割について SEPGによるプロジェクトリーダ育成奮闘記 |
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◎セッション1C 効率的な測定と構成管理の実践 ジャステックにおける定量的プロジェクト管理の現場事例 機能規模測定手法COSMIC法を用いた開発生産性の分析事例の報告 |
10月6日(火)本会議(セッション:2B、セッション:3Bの一部に変更がございます。2009/8/19変更)
時間 |
内容 |
9:30- |
受付(終日) |
10:00-11:30 |
◎セッション2A ソフトウェア開発における品質予測モデル作成技法の開発 組織レベルの開発実績収集・分析 相関性が高くなる累積指標による回帰分析手法の開発と適用 |
◎セッション:2B SQAとSPIによる「ソフトウェア品質保証」 ソフトウェア品質保証活動を推進できる人材の育成 3階層モデルに基づくSQA活動のさらなる進化 |
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◎セッション:2C トレーニング指向アプローチ適用事例 PersonalSoftwareProcess(PSP)の実施の定着化 自発的な個人の計画立案を重視した業務効率化活動 |
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11:30-13:00 |
休憩 |
13:00-14:30 |
◎セッション3A 形式仕様記述入門~問題を早めに見つける~ モデル検査手法の普及活動とその応用 |
◎セッション3B 経営戦略とプロセス改善目標のすり合わせ CMMI、シックス・シグマ(ソニーオリジナル6σ)をベースに構築したMQMS(ManagementQualityMaturityScorecard)を用いた業務改善活動紹介 |
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◎セッション3C 「人間重視のCMMI」の考え方導入によるインドオフショア開発のソフトウェアプロセス改善 オフショア開発の問題分析と対策 |
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14:30-15:00 |
休憩 |
15:00-17:00 |
◎セッション4A レビュー効率化にむけた産学連携の取組み プログラムソースコードの高精度な品質評価 |
◎セッション4B ソフトウエアアーキテクチャ分析の実践 分散テスト処理システムの開発によるソフトウェア開発効率の向上 プロトタイプを利用した画面設計と開発工程への設計データのシームレスな連携 |
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◎セッション4C サービスサイエンスを活用した外部設計プロセスの定義 アプリ保守プロセスの定義 宇宙機ソフトウエア開発に適したプロセスアセスメントモデルの開発構成管理の例 扱いやすいアセスメントモデルの追求 |
10月7日(水)午前 パネルディスカッション、クロージング
時間 |
内容 |
9:15- |
受付(9:15-10:30) |
9:30-11:30 |
◎パネルディスカッション 司会: パネリスト: 目的: 概要: |
11:30-12:00 |
◎クロージング 司会: |
10月7日(水)午後 チュートリアル
時間 |
内容 |
12:30-13:30 |
受付 |
13:30-16:30 |
◎チュートリアルA 現場力を高めるアクションラーニング 清宮 普美代 (代表取締役) |
◎チュートリアルB ソフトウェア品質データの分析と活用 小笠原 秀人、小森 真紀 |
◎チュートリアルA 「現場力を高めるアクションラーニング」 ~ 質問会議を活用したチームビルディング ~
内容:
このチュートリアルでは、欧米において半世紀以上の歴史を持つ組織開発手法であるアクションラーニングのセオリーに基づき、「質問だけ」の会議手法を活用し、メンバーが創発的にかかわりあい、コミュニケーションを活性させる流れをご紹介します。
ここでは、現場レベルのOJTや仕事の場を離れた研修等の手法では難しいヒューマンスキルの向上を図り、現場のマネージャーがチーム活動をうまく推進するためのヒントを提供致します。
5~6人のメンバーから構成されるチームによる演習を通じてチームでの協同思考である「チーム脳」を産むプロセスを学び、チーム活動や日常のプロジェクトにおける生産性向上のヒントをつかんで頂くことを目的としています。
通常の業務では、企画力、仕様設計技術を持つことと同時に、プロジェクトを一緒に進めるチーム内で、適切なコミュニケーションを取ることが求められているなか、チーム・各個人の潜在力を発揮し、自律的に組織としての生産性を上げるためのポイントを紹介します。
関連情報:
http://www.ldcjp.com/media/index.html :書籍、メディア記事
http://www.ldcjp.com/service/service1_1.html :サービス
http://www.ldcjp.com/results/index.html :実績
http://www.ldcjp.com/index.html :株式会社 ラーニングデザインセンター
http://www.jial.or.jp/index.html :NPO法人 日本アクションラーニング協会
対象者:
プロジェクト、チームの管理に関わる全てのエンジニア・マネージャー。
◎チュートリアルB 「ソフトウェア品質データの分析と活用」 ~ 基本を学び、高成熟度への改善のステップを理解する ~
内容:
ソフトウェア開発をより良く推進するためには、開発の状況を可視化して、事実と数字で品質を語ることが大切です。しかしながら、ソフトウェア品質データを安易に定量化したためにうまく活動が回らない、という状況も見受けられます。ソフトウェア品質データを効果的に活用するためには、データ分析と活用のための基本を習得したうえで、データと分析・活用事例を蓄積し、高成熟度へのステップを積み上げることが大事です。
本チュートリアルでは、基本を習得したうえで、高成熟度への改善のステップを踏み出せるように、演習やディスカッションを多く取り入れ、以下のような構成で進めていきます。
(1) データ分析に必要な統計学の基礎と分析手法
品質管理の考え方を理解する上で大事なことは“バラツキ”を見ることです。“バラツキがある”ということは、“違いがある”ということ。違いを見極め、それを利用するための基本的な考え方と手法(QC七つ道具、回帰分析)について説明します。
(2) データの分析と活用
ソフトウェア開発の各工程で使われるデータの分析と活用方法について、演習をとおして理解を深めます。
(3) 高成熟度への改善のためのデータ活用
ソフトウェアの開発で得られる組織やプロジェクトのデータを統計的な方法を応用して分析・活用するCMMI高成熟度のプラクティスについての演習をとおして、CMMIの高成熟度組織への改善方法を検討します。
※受講される方は8桁程度の電卓をご持参ください。演習で必要となります。
対象者:
SEPGメンバ、SQAGメンバ、マネージャ、開発者、品質保証部門の方
チュートリアルは、募集枠が本会議よりかなり少なく、早期に定員に達することが予想されます。
どうぞ、お早めにお申し込みください。
【カンファレンススタッフ】(あいうえお順)
SPI Japan 2009 実行委員長
阪本 太志(東芝デジタルメディアエンジニアリング)
SPI Japan 2009 プログラム委員長
板橋 吉徳(パナソニック)
井之内 博夫(オムロンソフトウェア)
後藤 徳彦(NECソフト)
SPI Japan 2009 プログラム委員
石原 鉄也(矢崎総業)
磯野 潤一(テプコシステムズ)
今井 眞紀(ニコンシステム)、
臼杵 誠(富士通)
遠藤 潔(日立ソフトウェアエンジニアリング)
大沢 悟(富士通)
片山 栄和(ニコンシステム)
木暮 雅樹(NTTデータ)
小松澤 敦(日立製作所)
坂元 善孝(電通国際情報サービス)
静永 誠(SRA)
菅原 耕一(富士フイルム)
高木 徳生(オムロン)
田村 朱麗(東芝)
たら沢 健志(富士ゼロックス)
中森 博晃(パナソニック)
中山 高宏(ソニー)
丹羽 武志(インテック)
早川 一夫(ジャステック)
平原 嘉幸(東芝テック)
牧田 宏(日立製作所)
由井 美恵子(日本電気)
若宮 正男(三菱スペース・ソフトウエア)
SPI Japan 2009 事務局
石川 晶子(SRA先端技術研究所)
石曽根 信(SRA先端技術研究所)
乘松 聡(乗松プロセス工房)
林 好一(SRA)
(*) CMM®及びCMMI®は、カーネギーメロン大学により米国特許商標庁に登録されています。
SEPG、PSPおよびTSPは、カーネギーメロン大学のサービスマークです。