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JASPIC 夏のソフトウェアプロセス改善セミナー(JASPIC夏セミ)
東京開催:2009年6月22日(月)、大阪開催:2009年7月3日(金)
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夏セミin東京
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■日 程:2009年6月22日(月) 9:30-16:30 (受付9:00開始)
■場 所:全国情報サービス産業厚生年金基金会館(JJK会館)
http://www.jjk.or.jp/map.html(東京 東銀座)
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夏セミin大阪
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■日 程:2009年7月3日(金) 9:30-16:30 (受付9:00開始)
■場 所:エル・おおさか(大阪府立労働センター)
http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html
■主 催:日本SPIコンソーシアム(JASPIC)
http://www.jaspic.org/
■参加費:¥15,000.
今年も「JASPIC 夏セミ」の時期がやってきました!
今回も昨年と同様、講演とチュートリアルのセットで、丸1日間のセミナーを提供しています。
さらに今年は、チュートリアル毎に、講師著作の以下の図書を無料で配布いたします。
チュートリアル(1):体験論的ソフトウェアの品質保証
~その変遷に学ぶ~
<配布図書>
ソフトウェア品質保証入門―高品質を実現する考え方とマネジメントの要点
保田 勝通(著),奈良 隆正(著),日科技連出版社(2008/05)
チュートリアル(2):プロジェクトを計る!
~TSP/PSPによるプロジェクトマネジメント
<配布図書>
TSPiガイドブック(IT Architects’Archive ソフトウェア開発の課題10),
ワッツ・S・ハンフリー(著), 秋山 義博(監修), JASPIC TSP研究会(翻訳),
翔泳社(2008/6/19)
JASPICが自信を持って提供できる内容になっております。みなさまの参加を心からお待ちして
おります。
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夏セミin東京(午前)
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【プログラム】
9:00- 9:30 受付
9:30- 9:40 オープニング
9:40-10:35 講演(1)
タイトル:フィールドワークを応用したプロセス改善の継続方法(資料)
講 演 者:平田 貞代(富士通)
* SPI Japan 2008 受賞者
10:40-11:35 講演(2)
タイトル:3階層モデルに基づくSQA活動(資料)
講 演 者:山西 通代(パナソニック アドバンストテクノロジー)
* SPI Japan 2008 受賞者
11:35-11:40 事務連絡
11:40-13:00 昼食
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夏セミin大阪(午前)
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【プログラム】
9:00- 9:30 受付
9:30- 9:40 オープニング
9:40-10:35 講演(1)
タイトル:統計的品質管理手法の開発
~ 製造業の品質管理をソフトウェア開発に ~(資料)
講 演 者:中村 伸裕(住友電気工業)
タイトル:統計的品質管理手法の全社展開
~ 革新的手法展開の成功の秘訣 ~(資料)
講 演 者:山邊 人美(住友電工情報システム)
10:40-11:35 講演(2)
タイトル:フィールドワークを応用したプロセス改善の継続方法(資料)
講 演 者:平田 貞代(富士通)
* SPI Japan 2008 受賞者
11:35-11:40 事務連絡
11:40-13:00 昼食
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共通(午後)
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13:00-16:30 チュートリアル(並行セッションです、(1), (2) どちらか
一方をお選びください)
■チュートリアル(1)
タイトル:体験論的ソフトウェアの品質保証 ~その変遷に学ぶ~
講 師:奈良 隆正(NARAコンサルティング)
■チュートリアル(2)
タイトル:プロジェクトを計る!
~TSP/PSPによるプロジェクトマネジメント
講 師:岩見 好博(JASPIC コアコンピテントチーム(CCT)分科会)
宮脇 祥子(JASPIC コアコンピテントチーム(CCT)分科会)
※東京は岩見氏、大阪は宮脇氏が講師を担当します。
※受講される方は8桁程度の電卓をご持参ください。演習で必要となります。
※当日紹介するサポートツールは以下のサイトから無償で入手、利用できます。
http://processdash.sourceforge.net/teamdash.html
【講演、チュートリアルの概要】
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講演:東京(1)、大阪(2)
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タイトル:フィールドワークを応用したプロセス改善の継続方法
講 演 者:平田 貞代(富士通)
概 要:品質管理やプロジェクトマネジメントに関する手法を実施しているにもかかわらず、情報システム
構築の品質・コスト・納期・満足度に関する問題が発生し続けている。情報システム構築の実態を
明らかにするために、10数件の現場にて、お客様およびSE、営業、保守、製造など関係者の認識や
行動を調査し、エスノグラフィを用いて分析した。その結果、品質管理やプロジェクトマネジメン
トに関する手法の実施とプロジェクトの関係者の認識や行動に乖離があり、コミュニケーションの
齟齬、やらされ感、管理の矛盾といった問題が生じ、品質や組織のパフォーマンスに悪影響が生じ
る事象が明らかになった。そこで、エスノグラフィを応用し、関係者の認識や行動と品質管理やプ
ロジェクトマネジメントとの乖離を可視化しながらプロセス改善を継続する方法をデザインし、実
行した。文化人類学において異文化の実態を理解するために適した方法とされているエスノグラフ
ィは、研究者による数年を要する方法であったが、数週間程度の短期間で現場の状態を診断する方
法として改良した。また、現場の状態を関係者とともに共有する方法、プロセス改善の継続性を高
めるための提案・主体性・協力を可視化しながら促進する方法を加えた。
本講演では、エスノグラフィの特徴を解説し、エスノグラフィをプロセス改善活動に取り入れるこ
との利点や障壁について紹介し、事例を基にその効果や課題について考察した結果を説明する。
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講演:東京(2)
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タイトル:3階層モデルに基づくSQA活動
講 演 者:山西 通代(パナソニック アドバンストテクノロジー)
概 要:品質保証の活動強化のため、SQAの目的を整理し、「上級SQA」「プロジェクトSQA」「形式SQA」
の3階層のSQA体系を定義し、導入した。特長は、次の2点である。
①上級管理層の活動を組織のしくみとして定義
上級管理層による経営視点での確認・コミットを品質保証の活動と位置づけ、SQAプロセスとして
定義し、上級SQA」と名づけた。
②記入漏れ等のミスの確認を効率化し、監査の質を向上プロセスの遵守に関しては、プロジェクト
リーダが「形式SQA」としてあらかじめ、チェックシートを用いた自己診断をおこなう。
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講演:大阪(1)
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タイトル:統計的品質管理手法の開発
~ 製造業の品質管理をソフトウェア開発に ~
講 演 者:中村 伸裕(住友電気工業)
タイトル:統計的品質管理手法の全社展開
~ 革新的手法展開の成功の秘訣 ~
講 演 者:山邊 人美(住友電工情報システム)
概 要:製造業である住友電工の情報システム部では、20年以上前からソフトウェア開発の工業化を目指し
た改善活動を継続しており、過去、データ中心設計の導入やソフトウェア部品による組立型開発の
実践により効果を上げてきた。今回、さらにQCDを改善する為に工場で活用されている管理図のソ
フトウェアへの適用を検討することにした。ソフトウェア開発における統計的品質管理については
教科書的な文献はあるものの具体的な事例はあまり公開されていない状況であり、社内で試行錯誤
を繰り返した結果、品質管理の手法およびツールを開発することができた。この革新的な統計的品
質管理手法を、ハイテク業界のマーケティング理論である『キャズム理論』を応用し、自発的に導
入してくれるプロジェクトから保守的なプロジェクトまで、プロジェクトリーダの特性に応じて5
つのステップで全社展開を行った。
本セッションでは、統計的品質管理手法の開発、および、本手法の全社展開について報告する。
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チュートリアル(1)
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タイトル:体験論的ソフトウェアの品質保証 ~その変遷に学ぶ~
講 師:奈良 隆正(NARAコンサルティング)
概 要:21世紀に入って8年を経過したがソフトウェアの品質が向上したとは思えない。相変わらずソフト
ウェアに起因する、社会生活に大きな影響を及ぼす重大な障害が報道され続けている。ソフトウェア
品質保証問題は根深く、深刻である。
ソフトウェア開発は、テスト工程においてデバックという名の膨大な手戻り作業(リワーク)が含
まれており、それが品質を左右しているというのが現実である。しかも当事者にはこれが異常な事
態であるという認識は希薄である。また、多くの開発者・管理者は品質管理・保証の要素であるQCD
(品質、コスト、期間)の全てを同時に実現する事に疑問を持っている。しかしながら、要求定義
や設計をしっかり行い、上流工程で品質を作り込めば、手戻り作業は軽減し、テストをより効果的
かつ効率的に行うことで、品質向上、コスト低減、開発期間短縮は同時に達成可能である。
本チュートリアルではソフトウェアの品質管理を主体とするソフトウェア品質保証の要素、技法の
変遷を辿りながら、ソフトウェア品質保証のマネージメントの仕組みや仕掛けを解説する。また、
ソフトウェア開発の現場で長年活用され、生き残ってきた、仕掛け、方法論、技術を解説すると
ともに、これらがいかに生まれ、確立されてきたかをも説明する。
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チュートリアル(2)
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タイトル:プロジェクトを計る!
~TSP/PSPによるプロジェクトマネジメント
講 師:岩見 好博、宮脇 祥子
(JASPIC コアコンピテントチーム(CCT)分科会)
概 要:プロジェクトの状態は、立ち上げから完了まで随時変わります。その状 態をどのように可視化
するかが現在のプロジェクトマネジメントにおける最大の関心事の一つです。
Team Software Process/Personal Software Processを使えば、データ計測を通してプロジェク
トの進捗だけでなく成果物の品質をも可視化でき、大きな品質問題を事前に防ぐことができます。
本チュートリアルでは、TSP/PSPでのプロジェクトの計画立案、運営方法について「品質計画の
立案」「品質の追跡」および「残存欠陥数の推定法」を中心にTSPサポートツールを使いながらご
紹介します。
【参加申込】
申し込み受け付けを終了しました。
※多数の申し込み、ありがとうございました。
【問合せ先】
ssp09-info アット jaspic.org
(宛先の「アット」を “@”に置き換えて、件名に「6月22日開催のセミナーについて」あるいは「7月3日
開催のセミナーについて」とお書き添えください。)
【事務局連絡先】
日本SPIコンソーシアム 事務局
〒160-0004 東京都新宿区四谷3丁目12番地 丸正ビル5F
(株)SRA先端技術研究所 内
03-3357-9011(tel)、03-3351-0880(fax)
【セミナースタッフ】
実行委員長
小笠原 秀人(東芝)
実行委員
岩岡 俊行(オムロン)
今井 眞紀(ニコンシステム)
岩見 好博(JASPIC特別会員)
臼杵 誠(富士通)
小嶋 勉(SRA)、
小室 睦(日立ソフト)
陸野 礼子(パナソニックAVCテクノロジー)、
阪本 太志(東芝デジタルメディアエンジニアリング)
事務局
林 好一(SRA)、石川 晶子(SRA-KTL)